【胃腸の老廃物がごっそり取れる】水と2つの食材を組み合わせて医学的根拠のある便秘解消法について解説します

便秘解消に”白湯”は効果がない!?

便秘解消において水分を取ることは重要です。便は本来水分を含んだ状態で大腸へ入り、大腸で水分が抜けていくことで固くなっていきます。
そのため、水分がそもそも少ない状態だと、便が大腸を通る間にカチカチになってしまいます。ですから、白湯を飲んだ際に水分をしっかりとるという点では意味があります。
しかし、水分は腸管で吸収され、尿として排出されるため水分がすべて大腸に届くわけではありません。

便秘とメンタルには深い関係がある

腸の動きは自律神経にコントロールされており、自律神経は脳でコントロールされています。そのため、メンタルの起伏が自律神経に与える影響は大きいといえます。自律神経に変化が起きることで、腸にも影響を与えるということです。

その便秘、もしかしたらがんの可能性も・・・

一般的にイメージされやすい便秘は、
①腸の動きが悪い
②便が出づらい
③便が固くなる
このようなケースかと思います。
かし、便秘の陰に大きな病気が隠れている可能性があります。よくあるのが、大腸がんが隠れているケースです。
便秘で腸内の流れが悪くなり、完全に詰まってしまう状態を腸閉塞といいます。腸閉塞が進行してしまうと、口から便が出て来てしまうこともあります。

具体的な便秘解消法

便秘解消法の一つとして、水を飲むことが挙げられます。その際に飲む水は軟水よりも硬水がおすすめです。硬水にはマグネシウムが含まれており、便に水分を保持させることで便を柔らかくする働きがあるからです。マグネシウムの望ましい摂取量としては、薬としてよく処方されることが多い1日1gが目安です。

マグネシウムを多く含む食事

「ContreX」という硬水には1Lあたり70mgのマグネシウムが含まれていますが、目安である1日1gを摂取するとなると、仮に1日10L飲んだとしても1gには届きません。マグネシウムを多く含む食品の一つがカボチャの種です。
カボチャの種には100gあたり530mgのマグネシウムが含まれます。他にはバジルには100gあたり760mgのマグネシウムが含まれています。
ですが、これらの食材を日常的に大量に摂取するということは現実的ではありません。

便秘は独学では治らないの!?

便秘で診察に来られる患者さんの中には、「薬に頼らずに便秘を解消したい」とおっしゃる方がいますが、多くの方は食事や水分摂取など基本的な取り組みは実施されていることが多いです。それでも便秘が改善されない時には、薬を使うほかありません。水分摂取や食物繊維の摂取、運動をすることは根本として大事なことではありますが、摂取する食事について毎日医師が指導することは難しいといえます。
重要なことは、便は身体に良いものではないため「速やかに出しておく」ということです。昨今、便秘薬は新しい薬も多く出ています。便秘を解消するためには、その中のいくつかの薬を試してみてご自身に合った薬を使うことが重要です。併せて、徐々に生活の中で気づいた点を改善していくことも重要です。薬を服用している間は下痢になってしまうこともよくあるため、そうなった際には徐々に薬を減らしていくことで、最終的には薬が不要になることもあります。

薬を服用する際の注意点

便秘の薬を服用し始めて、一時的に便秘が解消されたときにすぐに服用をやめてしまうと、元通りになってしまうことがよくあります。処方された薬は症状が改善したからといってすぐに辞めないによう注意が必要です。
自力で便秘を解消することはなかなか難しく、医師の中にも便秘で悩まれている方は多くいらっしゃいます。