「大腸カメラって必要なの?」「まだ若いし、自分には関係ないと思ってた…」
そんな風に感じている方、意外と多いのではないでしょうか?
実は、大腸の病気は初期段階では症状が出にくいため、気づかないうちに進行しているケースも珍しくありません。
大腸がんは特に“沈黙の病”とも言われ、定期的な検査による早期発見がとても重要です。
今回は、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を
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・どんな人が受けるべきか
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・何歳から検討すべきか
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・受けるメリットは?
というポイントに絞って、わかりやすくご紹介します!
大腸カメラとは?どんな検査なの?
大腸カメラ(正式には「大腸内視鏡検査」)は、カメラ付きの細い管を肛門から挿入して、大腸の内側を直接観察する検査です。
この検査で分かる主な疾患
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・大腸がん
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・大腸ポリープ(がんの前段階)
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・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)
大腸カメラのメリット
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・がんやポリープを早期発見できる
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・その場でポリープ切除や組織採取が可能
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・CTやレントゲンでは見つからない異常も確認できる
「怖そう」「痛そう」と感じるかもしれませんが、鎮静剤を使えばウトウトしている間に検査が終わることも多く、実際には「思ったよりラクだった!」という声も増えています。
大腸カメラを受けた方がいい人の特徴
以下のいずれかに当てはまる方は、検査を積極的に検討しましょう!
① 気になる症状がある方
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・血便が出たことがある
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・便の形が細くなった
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・慢性的な便秘や下痢が続く
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・お腹の張りや痛みが長引いている
これらの症状は、腸に何らかの異常があるサインかもしれません。早めの検査が安心です。
② 家族や本人に病歴がある方
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・家族に大腸がんやポリープの既往がある
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・過去に大腸ポリープを切除した経験がある
こうした背景がある方は、再発や遺伝リスクが高いため定期検査が必須です。
③ 食生活や生活習慣が偏っている方
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・野菜不足で肉中心の食生活
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・運動不足・肥満気味
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・喫煙や過度な飲酒をしている
これらの生活習慣は、大腸がんのリスクを高める要因になります。
④ 40歳以上の方は一度検査を!
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・40歳を超えたら、まず一度検査を検討
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・50歳以上の方は定期検査が推奨されます
特に50代から大腸がんのリスクが急増するため、定期的なチェックで安心を手に入れましょう。
検査を受けるタイミングはいつがベスト?
症状がある方やリスク要因に当てはまる方は、できるだけ早めに受診を。
自覚症状がない場合でも、年齢や過去の検査歴に応じて以下のペースが理想です。
定期検査の目安
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・40歳以上:3~5年に1回
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・50歳以上:1~2年に1回
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・ポリープの既往がある方:1~3年ごとに再検査
自分の健康状態に合わせて、適切なタイミングでの検査を習慣にしましょう。
病院選びのポイント
検査を受けるなら、以下の点をチェックして信頼できる医療機関を選びましょう。
✓ 鎮静剤を使用してリラックスできるか
✓ 医師や施設の評判・口コミを確認
✓ 検査後のフォローがしっかりしているか
初めての方ほど「安心感」が大切です。気になる病院があれば、気軽に電話やWebで問い合わせてみましょう。
まとめ
「未来の自分のために、一歩踏み出そう!」
大腸がんは、早期に見つかれば十分に治療可能な病気です。
症状がなくても、40歳を過ぎたら一度は大腸カメラを検討してみてください。
不安がある方は、医師や専門スタッフに相談するところから始めてOKです。
「検査しておけばよかった…」と後悔しないために、今の自分の体と向き合うことが何よりの健康管理になります。
✓ 大腸カメラは「こわい検査」ではなく、「未来の安心のための手段」です。
✓ あなた自身と、あなたの大切な人の健康を守るために、検査という一歩を踏み出してみませんか?
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。 青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、 日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿RENA CLINIC開院。