「切れ痔(正式には肛門裂傷)」に悩まされている方、多いですよね。
排便のたびにズキッとした痛みや、便器ににじむ出血…とてもつらいものです。薬を塗っても良くならない、何度も繰り返す…。
そんな時に選択肢に上がるのが「手術」です。
でも、「手術ってどんなことをするの?」「痛いのかな?」「ちゃんと治る?」といった不安もあるかと思います。
この記事では、切れ痔の手術について、やさしく丁寧に、初心者の方にもわかりやすく解説していきます✨
1. そもそも「切れ痔」ってどんな状態?🔍
切れ痔とは、肛門の皮膚(特に肛門の入り口付近)が排便などの刺激で裂けてしまう状態のことを言います。
トイレのあとに痛みが続いたり、トイレットペーパーに血がついたりするのが典型的な症状です。
💡特に、便秘や硬い便が続いたときに悪化しやすく、慢性化すると傷が治りにくくなることも。そうなると、手術が視野に入ってきます。
2. 手術が検討されるのはどんなとき?⏰
切れ痔は多くの場合、軟膏や生活習慣の改善(食物繊維の摂取、便秘対策など)でよくなりますが、次のようなケースでは手術が推奨されることがあります。
✅ 症状が数週間以上続いて治らない
✅ 何度も再発を繰り返している
✅ 排便のたびに強い痛みや出血がある
✅ 肛門が狭くなって便が出づらい
「このまま自然に治るかな?」と放置せず、早めに専門医へ相談することが大切です!
3. 切れ痔の手術方法ってどんなものがあるの?💉
切れ痔の手術には、症状の重さや体の状態に応じていくつかの方法があります。代表的なものを紹介しますね。
(1) 肛門裂傷の切除手術✂️
裂けてしまった肛門の皮膚を丁寧に切除し、きれいな状態にする手術です。切除した部分は縫合され、自然な治癒を促します。
🔹メリット:再発リスクが減り、痛みも改善しやすい
🔹デメリット:術後に数日間の痛みや違和感があることも
(2) 括約筋温存手術(スフィンクター保存術)🛠️
傷が深く、肛門の筋肉(括約筋)に影響が出そうな場合には、筋肉を温存しながら行う手術です。
🔹メリット:排便機能をしっかり保ちながら治療ができる
🔹デメリット:手術の難易度が高く、医師の技術力が重要
(3) 放置療法(保存療法の進化版)🌿
最近では、すぐに手術をせず、生活指導や薬の調整で自然治癒を促す「放置療法」も注目されています。
🔹メリット:体への負担が少なく、自然治癒力を活かせる
🔹デメリット:回復までに時間がかかることもある
4. 手術後の回復と注意点🩹
手術後は多少の痛みが残ることもありますが、多くの方が数日〜1週間ほどで軽快してきます。
🛁お風呂でケア:温かいお風呂に浸かることで血行が良くなり、回復が早まります。
🥦食事は便を柔らかく保つ:食物繊維を意識して、便をスムーズに出せるようにしましょう。
🚶♀️軽い運動や水分補給も大切:便秘予防に役立ちます。
5. 術後の生活のポイント🌈
手術が終わったからといって油断は禁物です。再発防止のためにも、生活習慣の見直しは不可欠です。
📌 便秘にならない食生活を続ける
📌 トイレを我慢しない
📌 長時間の座りっぱなしを避ける
体のリズムを整えて、再発のない快適な毎日を目指しましょう!
まとめ
\ 不安な手術も、正しい知識で前向きに!✨ /
切れ痔の手術には複数の方法があり、どれも患者さんの症状や状態に合わせて選択されます。
不安な気持ちを持つのは当然ですが、適切な治療を受けることで、驚くほど日常生活が快適になります。
少しでも「治らないかも…」「痛みがつらい…」と感じたら、我慢せず医師に相談しましょう。
あなたの生活を取り戻す一歩になるかもしれません!🌸
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。