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2025.06.24

大腸ポリープの切除手術とは?日帰りでできる安心治療ガイド

「大腸ポリープが見つかったけど、手術って本当に必要?痛いの?費用はどのくらい?」

そんな不安を抱える方のために、今回は大腸ポリープの切除手術について、できるだけやさしく、わかりやすくまとめました💡

早期発見・早期治療で、健康を守りましょう!


1. そもそも大腸ポリープとは?

大腸ポリープとは、大腸の内側の粘膜にできる小さな「できもの」のようなものです。

形や大きさはさまざまで、ほとんどは良性ですが、中には将来的にがんに進行するリスクがあるものもあります。

とくに40歳を過ぎると発生リスクが高まるため、**定期的な検診(大腸内視鏡検査)**がとても重要です!


2. 切除手術ってどんなもの?

大腸ポリープが見つかった場合、多くのケースでは「内視鏡的切除術」が選ばれます。

これは大腸内視鏡検査をしながら、ポリープをその場で切除する方法です。

日帰り手術が可能

麻酔が必要ないこともあり、身体への負担が少ない

痛みもほとんどなし

最近では、検査自体の負担も軽くなっており、安心して受けられるようになっています。


3. ポリープの種類とリスク

ポリープの種類によって、がんになるリスクは異なります。代表的なものは以下の通りです:

種類 特徴と注意点
腺腫性ポリープ がん化リスクが高く、早期切除が必要
過形成性ポリープ がん化は稀だが、大きさによっては注意が必要
炎症性ポリープ 基本的にがん化しないため、あまり心配はいりません
若年性ポリープ 良性だが、複数あるとがん化リスク上がる可能性あり

特に腺腫性ポリープはがんとの関連が強いため、内視鏡で発見された場合は早めの処置が勧められます。


4. 手術方法の種類

ポリープの大きさや位置によって、切除の方法が変わります:

 ポリペクトミー(Polypectomy)

細いワイヤー(スネア)でポリープをくくり切る、最も一般的な方法。小さなポリープ向け。

EMR(内視鏡的粘膜切除術)

粘膜の下に液体を注入し、ポリープを浮かせて切除。

少し大きめのポリープや平坦な形のものに使われます。

いずれも内視鏡下で行うため、お腹を切らずに済み、体への負担も少なく済みます✨


5. 手術後の注意点

手術自体はシンプルですが、術後は少しだけ注意が必要です。

以下のことに気をつけて過ごしましょう。

  • 激しい運動はNG(約1週間)

  • ⚠ アルコールは控えましょう

  • ⚠ 脂っこい食事や刺激物も避ける

無理せず、安静にすることで出血などのリスクを減らせます。医師の指示をよく守ってくださいね。


6. 費用の目安

大腸ポリープの切除手術には健康保険が適用されます。

3割負担の方なら、おおよそ 2〜3万円前後 で受けられるケースが多いです。

※ただし、病院や処置内容によって変動がありますので、事前の確認をおすすめします。


定期的な検査が命を守る!

大腸ポリープは放置するとがん化する可能性があるため、症状がなくても定期的な検査が大切です。

特に40歳を過ぎたら、数年に1回は大腸内視鏡検査を受けておくと安心です。

「ちょっと怖いな…」と思うかもしれませんが、早期発見で治療すればリスクはほとんどありません

ぜひ、大腸の健康を守る第一歩として、検診を受けてみましょう✨

監修医師 大柄 貴寛

国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。