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2025.07.12

保険外でも選ばれる理由とは?痔のレーザー治療のメリットを徹底解説

「痔の治療は痛い」「手術は怖い」と感じて、治療を先延ばしにしていませんか?

そんな方におすすめなのが、身体への負担が少なく、痛みも抑えられる【レーザー治療】です。

従来の切開手術とは異なり、レーザーの熱を利用して痔核を縮小・凝固させるこの方法は、短時間で治療が完了し、回復もスムーズ。忙しい毎日を送りながらも、安心して受けられる新しい治療選択肢です。


1. そもそも痔とは?症状と原因を知ろう

痔とは、肛門まわりの血管や組織が炎症やうっ血を起こすことで起きる疾患です。主に3種類に分かれます

  • いぼ痔(痔核):肛門の内外にできる血管のふくらみ。出血や脱出が特徴。

  • 切れ痔(裂肛):肛門が切れて痛むタイプ。

  • あな痔(痔瘻):肛門の奥にトンネルのような穴ができる状態。

特に多いのが「いぼ痔」で、便秘・長時間の座り仕事・排便時のいきみ・出産などが原因となります。最近では、長時間のスマホ操作も血流を悪くし、痔の要因になると言われています。


2. 従来の治療とレーザー治療の違い

これまでの治療では、軟膏や坐薬などの保存療法や、注射療法、さらには切開による外科手術が一般的でした。

確実性はありますが、どうしても痛みや出血、入院などの負担がありました。

一方、レーザー治療はメスを使わず、出血を抑えながら痔核の血流を遮断し、自然にしぼませる治療法です。

痛みや術後の不快感が少なく、日帰りで行えるのが最大の特長です。


3. 痛みを抑え、回復も早いレーザー治療のメリット

  • ☑処置は10〜20分程度で完了

    麻酔を併用し、治療後30分〜1時間ほどの休憩で帰宅可能です。

  • ☑術後の痛みが軽度

    熱で凝固させるため、組織へのダメージが少なく、ほとんどの方が翌日から通常生活に戻れます。

  • ☑出血が少ない

    出血リスクが抑えられるため、術後の経過も安定しやすいのが特徴です。

  • ☑生活の質を維持しながら治療可能

    忙しい方でも通院回数を最小限にでき、仕事や家事を大きく中断する必要がありません。


4. 治療の流れと日常生活への影響

診察では、問診と肛門鏡での確認を行い、レーザー治療の適応かどうかを慎重に判断します。

治療は局所麻酔や静脈麻酔で行われ、身体への負担を最小限に抑えます。

術後1週間ほどは、以下の点に注意が必要です

  • 刺激物・アルコールを避ける

  • 排便時にいきまないよう、食物繊維や水分をしっかり摂取する

通院は数回で済むことが多く、生活リズムを崩さずに治療を受けられる点も支持されている理由です。


5. 費用と注意点について

レーザー治療は【自由診療】となり、保険は適用されません。

  • 初診・検査:約5,000〜10,000円

  • レーザー治療費:約400,000円(症状により変動)

  • 術後再診:無料対応が多い

注意点として、すべての痔にレーザー治療が適応できるわけではありません。**痔瘻や外痔核、炎症の強い場合などには他の治療法が選ばれます。**まずは専門医による診察を受け、ご自身に最適な方法を相談することが大切です。

※当院では術前診察・検査、術後経過診察は行っておりますが、手術当日は分院にあたる東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術 RENA CLINICにて行っております。


6. まとめ

痔のレーザー治療は、「痛みを抑え、回復も早く、日常生活への影響が少ない」新しい治療法です。

自由診療ではありますが、入院不要・短時間で完了・高い安全性というメリットは大きく、仕事や家庭を優先したい方にとっても非常に魅力的です。

「痛みが怖くて治療に踏み切れない」「忙しくて時間が取れない」という方は、ぜひ一度専門医にご相談ください。

早めのケアが、長く快適に過ごす第一歩になります。

監修医師 大柄 貴寛

国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。