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2025.07.18

【医師監修】胃の痛み・みぞおちの不快感を感じたら読むべき対処法まとめ

「最近、胃のあたりがキリキリする…」

「みぞおちに違和感があって不快…」

そんな症状に心当たりはありませんか?

胃痛やみぞおちの痛みは、多くの人が経験する身近な不調の一つです。しかしその背景には、単なる食べ過ぎやストレスだけでなく、消化器疾患や内臓の病気が隠れている場合もあります。

この記事では、胃痛・みぞおちの痛みの原因や考えられる病気、日常生活でできる対策、そして早期発見に役立つ検査についてわかりやすくご紹介します。


1. 胃痛・みぞおちの痛みの主な原因とは?

胃痛やみぞおちの痛みの原因には、以下のような日常的な要因が多く見られます。

  • 〈ストレスや自律神経の乱れ〉

    ↳ 強いストレスを感じると、胃酸が過剰に分泌されたり、胃の働きが低下したりすることで、胃粘膜に負担がかかります。自律神経のバランスが乱れることで胃痛を引き起こすことも。

  • 〈暴飲暴食・刺激物の摂取〉

    ↳ アルコールや香辛料、脂っこい食事などの刺激物は、胃の粘膜を傷つけ、炎症や痛みの原因に。夜遅くの食事や早食いも要注意です。

  • 〈薬の副作用〉

    ↳ 解熱鎮痛剤(NSAIDs)や一部の抗生物質などは、胃を荒らし、痛みを引き起こすことがあります。自己判断での服用は避けましょう。

これらの要因が重なることで、胃に負担がかかり、痛みや違和感を引き起こすことがあります。継続的な症状がある場合は、軽視せずに医療機関で相談を。


2. 胃痛やみぞおちの痛みに隠れる疾患とは?

胃痛やみぞおちの痛みは、以下のような疾患のサインである可能性があります。

  • 〈逆流性食道炎〉

    ↳ 胃酸が食道に逆流することで、胸やけ、呑酸(酸っぱい液が上がってくる)、みぞおちの痛みを感じます。食後や横になると症状が悪化することが多いです。

  • 〈急性胃炎〉

    ↳ 暴飲暴食やストレス、薬剤などが原因で、胃粘膜が一時的に炎症を起こします。急な痛みや吐き気、食欲不振を伴うことがあります。

  • 〈胃・十二指腸潰瘍〉

    ↳ 胃や十二指腸の粘膜が深く傷つき、潰瘍が形成される状態。空腹時のキリキリとした痛み、黒っぽい便、吐血などがあれば注意が必要です。

  • 〈胃がん〉

    ↳ 初期には症状が少なく、進行するまで気づきにくいことがあります。食欲低下や体重減少、持続するみぞおちの痛みがあれば早めの検査を。

  • 〈胆石症・胆のう炎〉

    ↳ 胆石が胆のうや胆管に詰まり炎症を起こすと、みぞおちから右上腹部にかけての激しい痛みや発熱を伴います。

これらの病気は、早期に発見して治療することで予後が大きく変わります。痛みが慢性化したり、症状が強くなったりしている場合は、内視鏡などの精密検査が必要です。


3. 日常生活でできる予防とセルフケア

胃の健康を守るために、日常生活でできる対策を意識しましょう。

  • 〈規則正しい食事を心がける〉

    ↳ 毎日3食を決まった時間に摂ることが、胃への負担を減らす基本です。暴飲暴食を避け、よく噛んでゆっくり食べることが大切です。

  • 〈ストレスをためこまない〉

    ↳ 趣味の時間を持つ、散歩や軽い運動をするなど、リラックスできる時間を確保しましょう。睡眠の質を高めることも、胃の働きを整える鍵です。

  • 〈薬の使用には注意〉

    ↳ 市販薬を長期間使用する場合や、飲み合わせが気になる場合は、必ず医師や薬剤師に相談を。

  • 〈姿勢に注意する〉

    ↳ 食後すぐに横になると、胃酸が逆流しやすくなります。食後は30分以上は座って過ごすか、上半身をやや高くして休みましょう。


4. 医療機関にかかるべき症状とは?

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

  • 胃痛・みぞおちの痛みが数日以上続く、または何度も繰り返す

  • 吐血、黒い便、吐き気を伴う

  • 食欲がない、体重が急に減った
  • 夜間に目が覚めるような強い痛みがある

まずは「内科」または「消化器内科」への受診が適しています。問診・触診に加え、必要に応じて血液検査や内視鏡検査などを行います。


5. 内視鏡(胃カメラ)検査の重要性と当院の特徴

みぞおちの痛みや胃の違和感の原因を確実に見つけるには、**内視鏡検査(胃カメラ)**が最も有効です。

当院「大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック」では、苦痛の少ない内視鏡検査を提供しており、鎮静剤を用いることでリラックスした状態で検査を受けられます。検査後はそのまま院内で休憩し、医師より丁寧な説明があります。

検査結果に応じて、生活改善や薬物療法などのアフターケアも含めた総合的な診療を行っています。


まとめ

胃痛やみぞおちの痛みは、ストレスや食生活など身近な要因によることもありますが、放置すれば消化器の重大な疾患につながることも

大切なのは、自己判断せず、症状が続いたら医師に相談することです。

胃カメラ検査などを通じて、早期発見・早期治療を行うことで安心して日常を過ごすことができます。

「なんとなく胃の調子が悪い」と感じたら、大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックへお気軽にご相談ください。

監修医師 大柄 貴寛

国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。