「なんとなくお腹が痛いけど、時間が経てば治るかな…」と思いがちな下腹部の痛み。しかし、その痛みの裏には重大な病気が隠れていることもあるため、軽視は禁物です。特に痛みが長引いたり、熱や吐き気、出血などの症状が加わる場合は、早急な受診が必要です。この記事では、下腹部痛の原因や性別・左右の違いによる病気の可能性、受診のタイミング、そして東京新宿RENACLINICの診療体制について詳しく解説します。
1. 下腹部痛の主な原因とは?
下腹部は、消化器、泌尿器、生殖器など多くの臓器が集中しています。痛みの原因は様々で、代表的なものに「過敏性腸症候群(IBS)」や「便秘」、「大腸憩室炎」などの消化器系の疾患があります。IBSはストレスや生活習慣の乱れで腸が過敏になり、下痢や便秘、腹部の張りを繰り返します。
また、泌尿器系では「膀胱炎」「尿路結石」「腎盂腎炎」などがあり、特に膀胱炎は女性に多く、排尿時の痛みや頻尿が特徴です。尿路結石は波のように強い痛みが腰や下腹部に広がります。
さらに女性の場合、「子宮内膜症」「子宮筋腫」「卵巣嚢腫」といった婦人科疾患も原因となることが多く、月経痛や周期に関係なく続く痛みを伴うことがあります。
男性では「前立腺炎」や「精巣の疾患」も原因に。こうした多様な原因のため、自己判断せず専門医の診察が重要です。
2. 左右の痛みで異なる疾患の可能性
下腹部痛がどちら側にあるかは診断に大きなヒントになります。
右下腹部の痛みは「虫垂炎(盲腸)」が典型例です。最初はおへそ周辺が鈍痛で、徐々に右下腹部へ痛みが移り強くなるのが特徴。発熱や吐き気を伴い、放置すると緊急手術が必要になることもあります。女性の場合、右側の卵巣嚢腫や排卵痛も原因に。泌尿器疾患では右側の尿路結石が激しい痛みを引き起こします。
左下腹部の痛みは「大腸憩室炎」や慢性便秘が考えられ、高齢者に多く見られます。女性では左側の卵巣疾患や子宮内膜症も疑われるため、痛みの位置を把握し、他の症状と合わせて医師に伝えることが大切です。
3. 性別によって異なる下腹部痛の原因
男性の下腹部痛は「前立腺炎」や「尿道炎」、「精巣上体炎」などが主な原因で、排尿時の不快感や頻尿を伴うことが多いです。
女性の場合は、「子宮内膜症」「子宮筋腫」「卵巣嚢腫」「骨盤内炎症性疾患(PID)」など婦人科系疾患が多く、月経痛の悪化や周期に関係ない持続的な痛みが特徴です。妊娠初期の「子宮外妊娠」も注意が必要で、片側の激しい痛みは命に関わるため速やかな受診が不可欠です。
4. 受診のタイミングと注意すべき症状
痛みを我慢して様子を見るのは危険です。次の症状があれば早めに医療機関を受診してください。
-
・痛みが徐々に強くなる、または急激に激しくなる
-
・発熱、寒気、吐き気や嘔吐を伴う
-
・排尿時の痛みや血尿がある
-
・数日以上続く便秘や下痢、血便が見られる
-
・女性で周期に関係のない出血がある
これらは緊急を要する疾患の可能性が高く、早期の治療が必要です。軽度の痛みでも繰り返す場合や生活に支障をきたす場合は慢性疾患の可能性もあるため、自己判断せず専門医を受診しましょう。
5. 大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでの診療体制
当クリニックでは、患者様の症状に合わせて丁寧な問診を行い、血液検査、尿検査、超音波検査、内視鏡検査など必要な検査を組み合わせて正確な診断を目指しています。
原因が判明したら治療に加え、再発予防や生活指導も実施。
WEB予約や当日受付対応で忙しい方もスムーズに受診可能です。
急な痛みもまずはご相談ください!
まとめ
下腹部痛は多様な原因があり、見逃せない病気のサインであることも多いです。
痛みの場所や性別、伴う症状を把握し、自己判断せず専門医の診察を早めに受けることが健康維持の鍵!
大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックは皆様の不安に寄り添い、安心して相談いただける体制を整えています。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。