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2025.07.29

大腸癌の初期症状とは?見逃さないために知っておきたいポイント

「最近、便の様子が何となく変わった」「お腹の調子が不安定で心配…」と感じたことはありませんか?

これらのちょっとした体の変化は、大腸癌の初期症状かもしれません。大腸癌は早期に発見することで治療の成功率が大きく上がるため、初期のサインを見逃さないことが非常に重要です。

今回は、大腸癌の特徴やリスク要因、初期症状の見分け方、進行時の症状、そして効果的な検査方法についてわかりやすく解説します。


1. 大腸癌とは?その特徴とリスク要因

大腸癌は、大腸の内側を覆う粘膜から発生する悪性腫瘍です。

日本でも罹患率が高く、年齢を重ねるごとにリスクが増加します。

特に、家族に大腸癌の患者がいる場合や、高脂肪で繊維質の少ない食事を続けている人は注意が必要です。

さらに、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患がある方もリスクが高まります。


2. 初期症状の見逃しやすいサイン

大腸癌の初期症状はほかの消化器疾患と似ているため、見逃されやすいのが特徴です。代表的な症状は以下のとおりです。

  • 便の変化:便秘と下痢を繰り返したり、便が細くなったりする

  • 血便:トイレットペーパーに血がつく、便に血が混じる

  • 腹部の違和感:お腹が張ったり、軽い痛みを感じたりする

  • 体重減少:特に原因がわからないまま体重が減る

これらの症状が2週間以上続く場合は、早めに専門医に相談することが大切です。


3. 進行すると現れる症状とは?

大腸癌が進行すると、次のようなより重い症状が現れます。

  • 貧血:血便による鉄分不足で顔色が悪くなったり疲れやすくなる

  • 腸閉塞:腹痛や嘔吐、便通の異常など消化管の詰まりによる症状

  • 急激な体重減少:食欲不振や消化不良が進行して体重が大きく減る

  • 転移による症状:肝臓や肺に転移すると黄疸や咳、呼吸困難が起こる

こうした症状が出た場合はすでに進行していることが多いため、早期発見が何よりも重要です。


4. 早期発見のための検査方法

大腸癌の早期発見にはいくつかの検査があります。

  • 便潜血検査:便に血が混じっていないか簡単に調べられる検査

  • 大腸内視鏡検査(大腸カメラ):大腸の内部を直接観察し、ポリープや癌を発見できる唯一の検査法

  • CT検査・MRI検査:癌の広がりや転移を調べるために使われることがあります

特に、大腸内視鏡検査は早期のポリープや癌の発見に非常に有効です。定期的な検査が大切です。


5. 大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでの対応とアドバイス

院長メッセージ大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでは、大腸癌の早期発見と予防に注力しています。

専門医による丁寧な問診と内視鏡検査で、一人ひとりに最適な診療プランを提案。生活習慣の見直し指導も行い、患者様の健康を全力でサポートします。

便の異変や不調を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。


まとめ

大腸癌は初期症状がわかりづらく、進行してから気づくケースも多い病気です。

しかし、早期に発見し適切な治療を行えば、治癒の可能性は高まります。便の変化や腹部の違和感など、普段と違う症状に気づいたら、迷わず専門医の受診をおすすめします。

大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックは、皆様の健康を守るパートナーとして信頼できる医療を提供しています。

監修医師 大柄 貴寛

国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。