「最近、便の様子が何となく変わった」「お腹の調子が不安定で心配…」と感じたことはありませんか?
これらのちょっとした体の変化は、大腸癌の初期症状かもしれません。大腸癌は早期に発見することで治療の成功率が大きく上がるため、初期のサインを見逃さないことが非常に重要です。
今回は、大腸癌の特徴やリスク要因、初期症状の見分け方、進行時の症状、そして効果的な検査方法についてわかりやすく解説します。
1. 大腸癌とは?その特徴とリスク要因
大腸癌は、大腸の内側を覆う粘膜から発生する悪性腫瘍です。
日本でも罹患率が高く、年齢を重ねるごとにリスクが増加します。
特に、家族に大腸癌の患者がいる場合や、高脂肪で繊維質の少ない食事を続けている人は注意が必要です。
さらに、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患がある方もリスクが高まります。
2. 初期症状の見逃しやすいサイン
大腸癌の初期症状はほかの消化器疾患と似ているため、見逃されやすいのが特徴です。代表的な症状は以下のとおりです。
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便の変化:便秘と下痢を繰り返したり、便が細くなったりする
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血便:トイレットペーパーに血がつく、便に血が混じる
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腹部の違和感:お腹が張ったり、軽い痛みを感じたりする
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体重減少:特に原因がわからないまま体重が減る
これらの症状が2週間以上続く場合は、早めに専門医に相談することが大切です。
3. 進行すると現れる症状とは?
大腸癌が進行すると、次のようなより重い症状が現れます。
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貧血:血便による鉄分不足で顔色が悪くなったり疲れやすくなる
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腸閉塞:腹痛や嘔吐、便通の異常など消化管の詰まりによる症状
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急激な体重減少:食欲不振や消化不良が進行して体重が大きく減る
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転移による症状:肝臓や肺に転移すると黄疸や咳、呼吸困難が起こる
こうした症状が出た場合はすでに進行していることが多いため、早期発見が何よりも重要です。
4. 早期発見のための検査方法
大腸癌の早期発見にはいくつかの検査があります。
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便潜血検査:便に血が混じっていないか簡単に調べられる検査
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大腸内視鏡検査(大腸カメラ):大腸の内部を直接観察し、ポリープや癌を発見できる唯一の検査法
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CT検査・MRI検査:癌の広がりや転移を調べるために使われることがあります
特に、大腸内視鏡検査は早期のポリープや癌の発見に非常に有効です。定期的な検査が大切です。
5. 大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでの対応とアドバイス
大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでは、大腸癌の早期発見と予防に注力しています。
専門医による丁寧な問診と内視鏡検査で、一人ひとりに最適な診療プランを提案。生活習慣の見直し指導も行い、患者様の健康を全力でサポートします。
便の異変や不調を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
大腸癌は初期症状がわかりづらく、進行してから気づくケースも多い病気です。
しかし、早期に発見し適切な治療を行えば、治癒の可能性は高まります。便の変化や腹部の違和感など、普段と違う症状に気づいたら、迷わず専門医の受診をおすすめします。
大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックは、皆様の健康を守るパートナーとして信頼できる医療を提供しています。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。