「最近、胃の調子が悪い…」「なんとなく食欲がないけれど、病院に行くほどでもないかも」と感じている方、それはただの疲れやストレスによる体調不良ではなく、胃がんの初期サインである可能性もあります。
胃がんは日本人に多いがんの一つでありながら、初期段階では自覚症状が乏しいために見逃されやすい病気です。しかし、早期に発見できれば治療の成功率は非常に高く、内視鏡での治療のみで完治を目指せるケースもあります。
今回は、胃がんの初期症状を知ることで早期発見につなげるためのポイントを、チェックリスト形式や検査の方法とともに詳しくご紹介します。
1. 胃がんの初期症状とは?
胃がんの初期には、はっきりした症状が現れないことがほとんどですが、次のような“なんとなく不調”のような症状が続くことがあります。
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胃の不快感やもたれ感:特に食後に感じる違和感や重さ
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食欲不振:好きだった食べ物が食べたくない、すぐ満腹になる
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吐き気・嘔吐:軽い吐き気が食後に起こる
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理由のない体重減少:食事量は変わらないのに体重が落ちる
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黒色便(タール便):胃の中で出血が起こり、便が黒くなる
これらの症状は一見、胃炎や胃潰瘍、疲労などでも起こり得ます。しかし、長期間続いたり、徐々に悪化している場合は一度専門医を受診することが大切です。
2. 自己チェックリスト:当てはまる症状はありますか?
胃がんのリスクを見逃さないために、以下の項目をチェックしてみましょう。
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□ 食後に胃がもたれる、重い感じがある
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□ 最近、食欲が減ってきた
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□ 吐き気や嘔吐を頻繁に感じる
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□ 黒っぽい便が出たことがある
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□ 体重が知らないうちに減っている
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□ 胃のあたりに痛みや圧迫感がある
2つ以上当てはまる場合は、早めの受診をおすすめします。
3. 胃がんの主な原因とリスク要因
胃がんの発症には、生活習慣や感染症、遺伝などさまざまな要因が関係しています。中でも主なリスクとして知られているのが以下の点です。
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ピロリ菌感染:慢性的な炎症を起こし、胃がんの最大リスク因子とされています
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塩分の多い食事:漬物・加工肉など塩分過多の食事が胃粘膜を傷つける
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喫煙:タバコの有害物質が胃の細胞にダメージを与えます
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家族に胃がん患者がいる:遺伝的な要因によりリスクが高まることがあります
胃がんは、複数のリスク要因が重なることで発症率が高まると考えられています。日々の生活習慣の見直しも大切です。
4. 胃がんの早期発見にはどんな検査があるの?
胃がんの確定診断には、以下の検査が主に用いられます。
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胃内視鏡検査(胃カメラ):直接胃の内部を観察できるため、最も正確な検査方法です。必要に応じて組織を採取して病理検査も行えます。
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バリウム検査:胃の形や動きをX線でチェックする検査。スクリーニング向き。
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ピロリ菌検査:呼気・血液・便などでピロリ菌の有無を確認できます。
なかでも、胃カメラ検査は胃がんの早期発見に最も有効とされ、症状がなくても年に1回の定期検査が推奨されます。
5.大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでのサポート体制
大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでは、胃がんの早期発見・予防に力を入れています。
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経験豊富な医師による丁寧な診察・問診
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苦痛を抑えた胃カメラ検査(経鼻内視鏡や鎮静剤使用も可)
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ピロリ菌検査・除菌治療の対応
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症状の有無にかかわらず定期検診のご提案
「気になるけど、検査が不安…」という方も、当院ではできる限り不安を取り除いた対応を心がけています。胃の不調を感じたら、お早めにご相談ください。
まとめ
胃がんは早期発見すれば、完治を目指せる病気です。
一方で、自覚症状が出にくく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。
「なんとなく調子が悪い」「食欲がない」などの小さなサインを見逃さず、定期的な検査と早めの受診を心がけましょう。
大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでは、皆様の健康を守るためのサポートを全力で行っています。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。