ブログ

2025.08.13

下痢で喉がカラカラ?正しい水分補給とNGドリンクを徹底解説!

「下痢が続くと、喉がカラカラでたまらない!」そんな経験、あなたにもありませんか?

この“口渇感”は、実は体からの重要なSOSサイン。水分だけでなく、体に必要な塩分(電解質)も失われているため、正しいケアをしないと脱水状態に陥ることも。

そこで今回は、「なぜ下痢で喉が渇くのか?」「どんな飲み物がいいのか?」「気をつけたい生活習慣」など、専門知識をやさしく解説していきます。正しく水分を補えば、下痢のツラさもぐっと軽くなりますよ!


1. 下痢で口が渇くのはなぜ?

下痢をすると、便と一緒に水分や電解質(塩分、カリウムなど)も一気に排出されます。

体の水分量が減ると、血液がドロドロになり、腎臓や脳が「渇き」のセンサーとして反応。

結果、「強い口渇感」を感じるようになります。

これはただの喉の乾きではなく、体が「水分と塩分が足りない!」とアラートを出している状態。放っておくと脱水や電解質の乱れを引き起こし、命に関わることもあるのです。


2. 危険な脱水サインとは?

以下のような症状があれば、脱水が進行している可能性があります。

  • 尿の量が減る、色が濃い

  • めまいや立ちくらみ

  • 強い疲労感・だるさ

  • 口の中や唇がカサカサに乾燥

  • 頭痛や集中力の低下

さらに、尿が全く出ない、意識がもうろうとする、脈が速くなるなどの症状があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。


3. 下痢時におすすめの水分補給ベスト5

体に優しく、効率よく吸収される飲み物を選びましょう。

  1. 「経口補水液」

     水分と電解質のバランスが絶妙で、吸収力が高い。市販品や手作りもOK。
  2. 「薄めたスポーツドリンク」

     そのままだと糖分が多すぎるので、2〜3倍に薄めて飲むと効果的。

  3. 「薄味のスープ(野菜スープ・鶏ガラスープなど)」

     温かく、塩分も含まれていて胃腸に優しい。

  4. 「ノンカフェインのお茶(麦茶・ほうじ茶)」

     カフェインが含まれず、脱水の心配が少ない。

  5. 「経口補水ゼリーやアイス」

     喉ごしが良く、食欲がないときにも摂りやすい。


4. 避けたいNG飲料とその理由

次のような飲み物は、下痢時には逆効果です。

  • コーヒー・紅茶:カフェインの利尿作用で脱水が進みやすい

  • 牛乳・ヨーグルト:乳糖不耐症の人は症状悪化の原因に

  • 甘いジュースや炭酸飲料:糖分が多く腸に負担をかけ、さらに下痢を悪化させる可能性あり

  • アルコール類:脱水を助長する上に胃腸も刺激して逆効果

「なんとなく身体に良さそう」なものも、状況によってはNGになることがあるので注意が必要です。


5. 下痢のときに心がけたい生活習慣

☑ 水分は少しずつ、こまめに摂る

  • ☑ 温かい飲み物でお腹を冷やさないようにする

  • ☑ BRAT食(バナナ、白米、おかゆ、トースト)など消化に優しいものを食べる

  • ☑ 激しい運動や入浴は控え、安静に過ごす

  • ☑ 睡眠をしっかりとり、体力回復を図る


まとめ

下痢時の「喉が渇く」は、体が発している脱水のサイン。

適切な水分補給と生活の見直しが、回復を早めるカギになります。

経口補水液や薄味スープなど吸収のよい飲み物を、少量ずつこまめに摂ることが重要です。甘い飲料やカフェイン、乳製品は避けて、腸に優しいケアを心がけましょう。

監修医師 大柄 貴寛

国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。