「最近、お腹が重い…」「なんとなくすっきりしない…」そんな便秘の悩み、実は女性にとても多いことをご存じですか?
友達との会話やSNSでもよく耳にする「女性は便秘になりやすい」という話。それは気のせいではなく、きちんとした理由があるんです。
ホルモンの影響や腸の構造、生活習慣の違いなど、女性特有の体の仕組みが便秘を引き起こしやすくしています。
この記事では、女性に便秘が多い理由と、ライフステージごとの注意点、そして今日からできる腸活のヒントをわかりやすくまとめました。
1. ホルモンの変化が腸の動きを鈍らせる
女性ホルモンのひとつ「プロゲステロン」には、腸のぜん動運動をゆるやかにする作用があります。
特に排卵後から月経前はプロゲステロンの分泌が増え、腸の動きが低下。
さらに体内に水分をため込む作用もあるため、便が硬くなりやすいのです。
加えて、ストレスで自律神経が乱れると、腸の動きはさらに鈍くなります。
ホルモンと自律神経の相互作用が、女性の便秘率を高める大きな要因です。
2. 腸の構造と筋力の差も影響
男性と女性では骨盤や内臓の配置が異なり、女性は大腸にカーブができやすい構造。
そのため便が滞留しやすくなります。
また、腹筋の力は男性に比べて弱い傾向があり、便を押し出す力も不足しがち。
冷え性による血流低下も腸の働きを弱めます。
これらの要因が重なって、女性は構造的にも便秘になりやすいのです。
3. ストレスや生活習慣も見逃せない
仕事、家事、育児…現代女性はストレスフルな毎日を送っています。
ストレスは自律神経に影響し、腸の神経伝達を乱します。
さらに、スマホを見ながらの食事や夜更かし、運動不足、水分不足などの生活習慣も便秘を悪化させます。
大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでは、こうした生活面やストレスへのアプローチも含めて、便秘改善をサポートしています。
4. 腸活の4本柱「食物繊維・発酵食品・水分・運動」
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「食物繊維」野菜・穀物・豆類・オリゴ糖などをバランスよく
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「発酵食品」ヨーグルト、納豆、味噌など腸内環境を整える食品
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「水分」1日1.5〜2ℓを目安に常温水や白湯を中心に
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「運動」ウォーキングや体幹トレーニングで腸の動きを活発に
無理なく続けられる習慣が、腸のリズムを整える近道です。
5. ライフステージ別の便秘対策
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妊娠期:胎児の圧迫とホルモン変化で便秘リスク増。こまめな水分補給と軽い運動を。
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月経期:ホルモンバランスの変動や鎮痛薬の影響で腸の動きが低下。食物繊維と水分を意識的に摂取。
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更年期:エストロゲン減少で腸の元気が落ちる時期。規則正しい生活と栄養補給がカギ。
まとめ
女性に便秘が多いのは、ホルモン・腸の構造・筋力・生活習慣など、複数の要因が重なっているためです。
特にライフステージごとに体の状態が変わるため、その時期に合った便秘対策が必要です。
症状が長引く場合は、大腸内視鏡検査など病気の有無を確認することも大切です。
大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでは、ホルモンや生活習慣に合わせたオーダーメイドの便秘ケアを提案しています。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。