胃カメラを受けるとき、「鼻から?口から?」と迷った経験はありませんか。
初めての方はもちろん、以前に検査で辛さを感じた方も、どちらの方法が自分に合うのか悩むことが多いでしょう。
経鼻と経口にはそれぞれ特徴があり、痛みや不快感の感じ方、検査精度にも違いがあります。
本記事では、どちらを選ぶか迷っている方に向けて、メリット・デメリットや痛みの違い、検査前後の注意点まで詳しく解説します。
1. 経鼻胃カメラとは?特徴とメリット・デメリット
経鼻胃カメラはその名の通り「鼻」から内視鏡を挿入する方法です。
口からよりも喉の刺激が少ないため、嘔吐反射がほとんどなく、検査中にオエッとする心配が少ないのが大きな特徴。
麻酔も控えめで済むので、検査後もすぐに会話できたり、食事を始めやすい点も魅力です。
💡 メリット
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・嘔吐反射が少なく、検査が楽
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・麻酔量が少なめで身体への負担が軽い
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・検査後すぐに日常生活に戻れる
⚠ デメリット
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・鼻が詰まっていると挿入が難しい
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・鼻粘膜の刺激による鼻血リスク
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・細径のため止血など処置には不向き
最新の細径内視鏡では画質が向上し、従来の「見えにくい」という問題も解消されています。麻酔スプレーや潤滑ゼリーを併用すれば、鼻詰まりや不快感も軽減できます。
2. 経口胃カメラとは?特徴とメリット・デメリット
経口胃カメラは口から太めの内視鏡を挿入する、より一般的な方法です。
医師が操作しやすく、精度の高い検査が可能で、微細なポリープや炎症も見逃しにくいのがメリットです。
💡 メリット
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・病変の発見や組織検査がスムーズ
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・医師が操作しやすく、正確な検査が可能
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・止血や処置も行いやすい
⚠ デメリット
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・嘔吐反射が出やすく、検査中に辛い場合あり
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・麻酔による眠気や倦怠感が残ることも
麻酔は、喉に噴霧するタイプと静脈麻酔タイプがあり、希望や体調に合わせて選べます。「全然ツラくなかった」という声も多く、麻酔の工夫で不安を大幅に軽減できます。
3. こんなときはどっち?場面別おすすめ
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・嘔吐反射が強く、リラックス重視 → 経鼻が◎
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・吐血や出血の可能性あり → 経口が安全
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・検査後すぐに帰宅したい → 経鼻で麻酔控えめ
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・鼻詰まりやアレルギー体質 → 経口が無難(鼻の状態次第で経鼻も可)
迷った場合は、医師と相談して自分に合った方法を選ぶのが安心です。
4. 痛みや吐き気を和らげる方法
胃カメラの辛さは、主に「嘔吐反射」と「鼻・喉の不快感」によるもの。
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・麻酔の調整:過去に辛い経験がある場合は多めの麻酔も相談可能
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・スタッフとの会話:痛みや不安を伝えることで、検査中も鎮静剤や対応を柔軟に調整
大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでは、こうした配慮を徹底し、少しでも楽に検査を受けられるようサポートしています。
5. 検査前後の注意点とクリニックのサポート
≪検査前≫
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・当日は絶食(消化の残りがあると検査に影響)
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・水分は白湯やスポーツドリンク程度
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・ゆったりした服装で体温調整や麻酔後のリラックス
≪検査後≫
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・経口は麻酔が切れるまで1~2時間飲食禁止
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・胃に優しいおかゆやスープから摂取
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・不快感や腹痛があればすぐ相談
院内では横になれるスペースや看護師の付き添いを用意し、帰宅まで安全にサポート。異常時の連絡体制も万全です。
まとめ
経鼻・経口、どちらの胃カメラが適しているかは、体質や検査目的によって変わります。
嘔吐反射が強い場合は経鼻、微細な病変を診たい場合は経口が向いています。
自分の「受けやすさ」を優先し、クリニックで相談しながら選ぶのが安心です。
大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでは、最新内視鏡・麻酔体制で、安心・快適に検査を受けられる環境を整えています。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。