「胆石の手術を受けたいけど、大きな傷跡は残したくない」「できれば短期間で社会復帰したい」――そんな方におすすめなのが、単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術です。
この方法は、おへその内側に2〜2.5cm程度の小さな切開を1か所だけ行い、そこから腹腔鏡と専用の器具を挿入して胆嚢を摘出します。
従来の腹腔鏡手術のように3〜4か所の傷跡が残らず、見た目も非常にきれい。さらに術後の痛みや入院期間も少なく、忙しい現代人にとって大きなメリットがあります。
ここでは、この術式の特徴、メリット・注意点、そして実際の流れまで詳しく解説します。
1. 単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術とは?
単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術(SILS:Single Incision Laparoscopic Surgery)は、おへそのくぼみに隠れる位置に小さな切開を入れるため、術後には傷跡がほとんど分からないのが特徴です。
切開が1か所に限られることで、術後の痛みも軽減しやすく、鎮痛剤の使用量も少なく済みます。結果として回復が早く、日常生活や仕事への復帰もスムーズになります。
2. メリット|美容・回復・痛みの負担を軽減
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💡 傷跡が目立たない(おへその中に隠れる)
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💡 術後の痛みが少ない
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💡 社会復帰が早い(日帰り〜数日で復帰可能)
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💡 精神的負担が少なく、美容面を重視する方にも安心
特に若い女性や仕事の都合で長期入院が難しい方にとって、大きなメリットとなります。
3. 注意点・デメリット
一方で、この術式はすべての人に適応できるわけではありません。
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・強い炎症や癒着がある場合は難しい
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・操作空間が狭く、医師の高度な技術が必要
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・手術中の状況によっては複数ポート法や開腹手術に切り替える可能性がある
したがって、術前には画像検査や診察を丁寧に行い、最適な術式を選ぶことが大切です。
4. 手術の流れ(分院;東京新宿レナクリニックの例)
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①外来診察・検査(血液検査、エコー、CT、MRCPなど)
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②単孔式が適応かを慎重に判断
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③手術当日:全身麻酔 → おへそ1か所から胆嚢を摘出
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④数時間の安静・経過観察後、その日のうちに帰宅可能
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⑤術後数日で軽い日常生活に復帰、再診フォローで安全確認
多くの方が術後当日から歩行でき、早ければ翌日から日常生活へ戻れます。
5. 実際の成果と当院での取り組み
実際に手術を受けた方からは、
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「痛みが少なくて驚いた」
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「翌日から動けて助かった」
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「傷跡がほとんど分からない」
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といった声が多く寄せられています。
安全性を第一に、術前の説明を丁寧に行い、患者さまの生活スタイルに合わせたケアを提供しています。
まとめ
単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術は、傷跡が目立たず、痛みや入院期間も少ない先進的な手術法です。美容面や社会復帰の早さを重視する方にとって、大きな選択肢となります。
手術は分院の東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINICで実施しております。経験豊富な医師が一人ひとりに合わせた最適な治療を行っています。気になる方はぜひご相談ください。
監修医師 大柄 貴寛
国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。