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2025.11.26

バリウムだけでは不十分?初期胃癌を確実に見つける方法

「健康診断の結果に“胃に異常の可能性あり”と書かれていたけれど、どうしたらいいの?」「初期胃癌って健診で見つかるものなの?」

そんな疑問を抱いたことはありませんか?

胃癌は日本人に非常に多いがんですが、厄介なのは初期の段階ではほとんど自覚症状がないという点です。そのため、毎年受ける健康診断や人間ドックで早期に発見できるかどうかが、治療成績を大きく左右します。

この記事では、

  • ☑健康診断で初期胃癌はどこまで見つかるのか

  • ☑見逃しを防ぐために必要な検査

  • ☑胃癌を遠ざける生活習慣

  • を、医師の視点でわかりやすく解説します。


1. 初期胃癌とは?症状の乏しい“サイレントがん”

初期胃癌とは、がんが胃の表面(粘膜)や粘膜下層までにとどまっている段階を指し、多くの場合、リンパ節への転移がみられません。

そのため、内視鏡的治療だけで完治が期待できるケースも多く、まさに「早期発見が命を救う」病気です。

しかし問題は、初期胃癌の症状は非常にあいまいという点です。

代表的な症状は以下のとおりですが、いずれも日常的に起こりやすいため見逃されがちです。

  • 胃もたれ

  • 食欲不振

  • 軽い胃痛

  • なんとなくの不快感

厚生労働省の調査でも、早期胃癌の約6割は健診で発見されたというデータがあり、定期検査の重要性がよくわかります。


2. 健康診断でわかる胃癌のサイン

一般的な健康診断では、以下の項目で胃の状態をチェックします。

胃透視(バリウム検査)

胃の形や粘膜の異常をX線で確認します。

胃癌発見率は60〜80%とされますが、初期の小さな病変は見落とされることがあるのがデメリットです。

ピロリ菌検査

ピロリ菌感染は胃癌の最大のリスク因子

感染している人は将来胃癌を発症する確率が大きく上がるため、非常に重要な項目です。

便潜血検査

胃や腸からの微量な出血を調べます。ただし、胃の早期がんでは出血しないことも多く、補助的な検査にすぎません。

健康診断の結果で「要精密検査」「異常の疑いあり」

と記載されていた場合は、必ず放置せず、**胃カメラ(内視鏡検査)**を受けましょう。

特に初期胃癌はバリウム検査ではわからないことも多いため、精密検査が極めて重要です。


3. 胃カメラ検査でしかわからないこと

胃カメラは、胃の粘膜を直接見られる最も精度の高い検査です。

  • 🔍 数ミリの小さな病変も発見できる

  • 🔍 気になる部分をすぐに生検し、確定診断が可能

  • 🔍 色調の変化やわずかな凹凸も見逃さない

さらに、NBI(狭帯域光観察)や拡大内視鏡などの最新技術により、微小がんの早期発見が以前より格段に向上しています。

大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでは、**鎮静剤を使用した“眠っている間に終わる胃カメラ”**にも対応しているため、検査が苦手な方でも安心して受けていただけます。


4. 胃癌リスクを下げるための生活習慣

胃癌予防には、次の3つが特に重要です。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌を除菌すると、胃癌の発症リスクが70%以上低下するという報告があります。

食生活の改善

  • ・塩分の多い食品

  • ・加工肉

  • ・喫煙

  • ・過度な飲酒

これらは胃癌リスクを高めるため、控えめに。

逆に、野菜・果物を豊富にとる食生活は胃を守ることにつながります。

定期的な内視鏡検査

胃炎やピロリ菌感染歴がある方は、年1回の胃カメラが推奨されています。

早期で見つかれば、内視鏡治療のみで根治できる可能性が高まります。


5. まとめ

初期胃癌は自覚症状がほとんどなく、健康診断や内視鏡検査が唯一の発見手段です。

バリウム検査も有用ですが、確実な診断には胃カメラが欠かせません。

大田大森胃腸肛門内視鏡クリニックでは、最新鋭の内視鏡設備を使用し、鎮静剤による苦痛の少ない検査に対応しています。

「健診で異常が出た」「胃の不快感が続いて不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

監修医師 大柄 貴寛

国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。

【参考文献】

  1. 1.Correa P et al. “Helicobacter pylori and gastric carcinogenesis: A model for cancer prevention.” Nature Reviews Cancer, 2013.
  2. 2.Hamashima C. “Benefits and harms of endoscopic screening for gastric cancer.” World Journal of Gastroenterology, 2016.
  3. 3.Choi IJ et al. “Long-term effect of Helicobacter pylori eradication on the incidence of gastric cancer.” Gastroenterology, 2018.
  4. 4.Yao K et al. “Magnifying endoscopy for diagnosing early gastric cancer.” Digestive Endoscopy, 2014.
  5. 5.Miki K. “Gastric cancer screening using the serum pepsinogen test method.” Gastric Cancer, 2006.