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2026.02.24

胃がんは早期発見がカギ|見逃しやすいサインと胃カメラの重要性

「最近なんとなく胃がムカムカする」

「食欲が落ちてきた気がする」

「胃もたれが続いている」

このような“いつもの胃の不調”を、軽く考えていませんか?

その症状は、もしかすると胃がんの初期サインかもしれません。

胃がんは、初期の段階でははっきりとした症状が出にくく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。だからこそ、「ちょっとした違和感」を見逃さないことがとても大切です。

この記事では、胃がんの前兆として現れやすい症状や注意点、検査のタイミングについてわかりやすく解説します。


胃がんとはどんな病気?

胃がんは、胃の内側を覆う粘膜の細胞ががん化して増殖する病気です。進行すると粘膜の下の層や胃の壁の奥まで広がっていきます。

しかし初期段階では、

  • 胃もたれ

  • 消化不良

  • 軽い胃炎のような症状

など、よくある胃の不調と区別がつきにくいため、見過ごされがちです。

そのため、「前兆」という実感が持ちにくく、単なる体調不良と考えてしまう人が多いのです。

ただし、胃がんは早期発見できれば治療の選択肢が広がり、予後も良好です。違和感を軽視しないことが重要です。


見逃さないで!胃がんの初期サイン

胃がんの初期には明確な症状が出ないこともありますが、次のような変化が続く場合は注意が必要です。

胃もたれ・不快感が続く

食後や空腹時に胃が重い、張る、ムカムカするなど、慢性的な違和感がある

食欲低下・早期満腹感

少し食べただけで満腹になる、食事量が減った、食欲がわかない

原因不明の体重減少

ダイエットしていないのに体重が減ってきている

胸やけ・吐き気・消化不良

胃酸の逆流感や吐き気、消化しにくさが長引く

貧血・だるさ

目に見えない出血により鉄欠乏性貧血や慢性的な疲労感が出ることもある

ただし、これらの症状があるからといって必ずしも胃がんとは限りません。

しかし、症状が長引く場合は一度検査を受けることが大切です。


胃がんになりやすい人の特徴

以下のような背景がある方は、胃がんのリスクが高いとされています。

ピロリ菌感染

ピロリ菌は胃がんの最大の危険因子のひとつです。長期間感染していると胃粘膜が傷み、がん化のリスクが上がります。

慢性胃炎・萎縮性胃炎

胃粘膜のダメージが続く状態は、がんの前段階になることがあります

食生活の乱れ

高塩分・加工食品・刺激物の多い食事は胃粘膜に負担をかけます

喫煙・過度の飲酒

粘膜障害や発がん物質の影響によりリスクが上昇

年齢・家族歴

年齢が上がるほどリスクは上昇し、家族に胃がんの既往がある方も注意が必要です

これらに当てはまり、なおかつ胃の不調が続いている場合は、早めに検査を検討しましょう。


受診・検査のタイミングの目安

次のような場合は、医療機関への受診をおすすめします。

  • ☑ 胃もたれやムカムカが数週間以上続く

  • ☑ 食欲低下や体重減少がある

  • ☑ ピロリ菌陽性や胃炎の既往がある

  • ☑ 喫煙・飲酒などリスク因子がある

  • ☑ 家族に胃がんの方がいる

胃がんの検査として最も確実なのは**胃カメラ検査(上部消化管内視鏡)**です。

胃の中を直接観察し、必要に応じて組織検査(生検)も行うことができます。

「気のせいかも」と思って放置せず、少しでも不安があれば早めに相談しましょう。


最後に…

\ 早めの気づきが未来を守ります /

胃がんは、初期には「ただの胃の不調」に見えることが多く、見逃されやすい病気です。

しかし、

  • 「胃もたれ・食欲不振・体重減少・貧血」といったサインを見逃さず、早期に検査を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。

特にピロリ菌感染や慢性胃炎がある方、生活習慣に不安がある方は注意が必要です。

「少し気になる…」その段階での受診が、将来の安心につながります。

胃の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

監修医師 大柄 貴寛

国立弘前大学医学部 卒業。青森県立中央病院がん診療センター、国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科など、日本屈指の高度な専門施設、クリニックで消化器内視鏡・外科手術治療を習得後、2020年10月大田大森胃腸肛門内視鏡クリニック開院、2024年12月東京新宿胃腸肛門内視鏡・鼠径ヘルニア日帰り手術RENA CLINIC開院。

参考文献】

  • 1.Uemura N 他, Helicobacter pylori Infection and the Development of Gastric Cancer, New England Journal of Medicine(N Engl J Med, 2001)
  • 2.Ford AC, Yuan Y, Moayyedi P 他, Long-Term Impact of Helicobacter pylori Eradication Therapy on Gastric Cancer Incidence and Mortality in Healthy Infected Individuals: A Meta-Analysis, Gastroenterology(2022)
  • 3.Argent RH 他, Risk factors associated with gastric malignancy during chronic Helicobacter pylori Infection, Clinical Cancer Research(2008)